中学英文法

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「私を」、「あなたを」、「彼を」、「彼女を」など:目的格の代名詞

1. 「私を」、「あなたを」、「彼を」、「彼女を」などをあらわす専用の言葉

I know him.

私は彼を知っています。


次の2つの日本語を見てください。

彼は野球が好きです。

スーザンは彼を知っています。


どちらの文にも「彼」という言葉がありますね。

ひとつ目の文では「彼は」となっています。(「彼」のあとに「は」が付いています。

ふたつ目の文では「彼を」となっています。(「彼」のあとに「を」が付いています。)

ひとつ目の文に現れている「彼は」は「主語」の役割を果たしていますね。

ふたつ目の文に現れている「彼を」は「目的語」の役割を果たしています。


念のための説明(ただし、かなり乱暴な説明)

だれだれは / なになにを / ほにゃららする

とか

だれだれは / なになにを / ほにゃららです

という文のことを考えてみることにしましょう。

「だれだれは」のところが「主語」、「なになにを」のところが「目的語」です。

つまり、日本語では、「彼」のあとに「は」をつけると「主語」の役割を果たすようになり、「を」をつけると「目的語」の役割を果たすようになったりするわけです。

念のための説明終わり


それでは、英語ではどうなのでしょうか。

次のふたつの英文を見てください。

He likes Baseball.    彼は野球が好きです。

Susan knows him.    スーザンは彼を知っています。

ひとつ目の英文の「He」は、「彼は」という意味です。(「主語」の役割を果たしています。)

ふたつ目の英文の「him」は「彼を」という意味です。(「目的語」の役割を果たしています。)

つまり、英語では

「彼は」という場合(つまり主語の場合)には「he」という言葉を使い、

「彼を」という場合(つまり目的語の場合)には「him」という言葉を使う

のです。

言いかえると、

「he」という言葉は「彼は」という意味で、「は」まで内蔵された言葉、

「him」という言葉は「彼を」という意味で、「を」まで内蔵されている言葉

と考えて良いわけです。


このように、英語では「主語用の言葉」と「目的語用の言葉」が別に用意されているのです。


では例文で学ぶことにしましょう。


1. I(私は)    me(私を) の使い分け


I   /play /basketball.

私は/します/バスケットボールを


Tom  /  knows     / me.

トムは/知っています/私を



2. you(あなたは)    you(あなたを) の使い分け


You    /   have     /a cat.

あなたは/飼っています/猫を


Susan  / knows     / you.

Susanは/知っています/あなたを


youの場合は、主語として使う場合も、目的語としてつかう場合も全く同じ語「you」を使います。



3. he(彼は)    him(彼を) の使い分け


He  /likes /music.

彼は/好きです/音楽が


I  / like    /him.

私は/好きです/彼を



4. She(彼女は)    her(彼女を) の使い分け


 She  /studies /English.

彼女は/学びます/英語を


 I  /  know   / her.

私は/知っている/彼女を


5. we(私たちは)    us(私たちを) の使い分け


  We    /are /students.

私たちは/です/生徒たち


 Tom / knows   / us.

Tomは/知っている/私たちを



6. you(あなたたちは) you(あなたたちを) の使い分け


  You      / are  /students.

あなたたちは/ です /生徒たち


 Judy /  knows    /  you.

Judyは/知っています/あなたたちを


youの場合は、主語として使う場合も、目的語としてつかう場合も全く同じ語「you」を使います。



7.they(彼らは、彼女らは、それらは) them(彼らを、彼女らを、それらを) の使い分け


They  / like  /music.

彼らは/好きです/音楽が


I  / like   /them.

私は/好きです/彼らを


それでは練習問題を解くことにしましょう。

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