中学英文法
The car is washed by Tom.
その車はTomによって洗われる。
ここでは、「...は...される」という表現(受動態の文)を学びます。
しかし、その前に、be動詞について復習します。
am、are、is、was、were のような動詞をbe動詞と言うのでしたね。
現在の話をするときは、am、are、is のどれかが使われます。
過去の話をするときは、was、were のどれかが使われます。
I(私は...)の文では am や was が使われます。
you(あなたは...)の文では are や were が使われます。
he(彼は...)の文やshe(彼女は...)の文やit(それは...)の文ではisやwasが使われます。
we(私たちは...)の文では are や were が使われます。
you(あなたたちは...)の文では are や were が使われます。
they(彼らは...、彼女らは...、それらは...)の文では are や were が使われます。
復習終わり
では次に、前置きの話をします。
過去分詞について
私たちは、「必要に応じて動詞の形は変化する」ということを知っています。
たとえば、「wash(洗う)」という動詞は、過去の話をするときには「washed(洗った)」という形に変わるのでした。
また、たとえば、「write(書く)」という動詞は、過去の話をするときには「wrote(書いた)」という形に変わるのでした。
このように変化した動詞は「過去形」と呼ばれていましたね。
実は、過去形の他に、動詞には「過去分詞(形)」というものがあります。
例えば、writeの過去分詞形は「written」という形をしています。
「過去分詞(形)」というモノがどのような時にどのような意味で使われるのかということを説明するのは後にして、まず、「過去分詞(形)」の例を(過去形も一緒にして)いくつか紹介しましょう。
以下、元の形-過去形-過去分詞 のようにならべて紹介します。
wash(洗う)-washed-washed
listen(聞く)-listened-listened
play(プレイする)-played-played
watch(見る)-watched-watched
clean(きれいにする)-cleaned-cleaned
write(書く)-wrote-written
see(見る)-saw-seen
read(読む)-read-read (りーど-れっど-れっど)
know(知る)-knew-known
sing(歌う)-sang-sung
speak(しゃべる)-spoke-spoken
take(取る)-took-taken
make(作る)-made-made
build(建てる)-built-built
これを見るとわかるように、edを付けるだけで「過去分詞(形)」となる動詞と、不規則に形が変化して「過去分詞(形)」となる動詞があリます。
不規則に形が変化して「過去分詞(形)」となる動詞は、出てくるたびにひとつひとつ覚えるようにしましょう。
(「過去形」でもそうですね。)
ではいよいよ、「...は...される」という表現について学ぶことにしましょう。
次の文を見てください。
The car is washed by Tom.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
The car /is washed/by Tom.
その車は/洗われる /Tomによって
→その車はTomによって洗われる。
この文には is washed という形ができています。
is は「he(彼は...)の文」や「she(彼女は...)の文」や「it(それは...)の文」で使うbe動詞です。(「The car(その車は...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになりますね。)
また、この文には 「wash(洗う)」の過去分詞「washed」が出てきています。
実は、「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「is washed」で「洗われる」という意味になります。
「by...」で「...によって」という意味です。
ですから「by Tom」は「Tomによって」という意味になります。
つまり、「...は...される」という文を作りたければ、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。be動詞は「主語(「...は」の部分)」によって使い分けます。
それではさらに、「...は...される」という例文をいくつか学ぶことにしましょう。
The computer is used by him.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
The computer /is used /by him.
そのコンピュータは/使われる/彼によって
→そのコンピュータは彼によって使われる。
この文には is used という形ができています。
The computer(そのコンピュータは...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞として is が使われています。
また、この文には「use(使う)」の過去分詞「used」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「is used」で「使われる」という意味になります。
「by...」で「...によって」という意味です。
ですから「by him」は「彼によって」という意味になります。(「by he」ではないことに注意しましょう。)
These computers are used by her.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
These computers /are used/by her.
それらのコンピュータは/使われる/彼女によって
→それらのコンピュータは彼女によって使われる。
この文には are used という形ができています。
These computers(それらのコンピュータは...)」は「they(それらは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞は are が使われています。
また、この文には「use(使う)」の過去分詞「used」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「are used」で「使われる」という意味になります。
「by...」で「...によって」という意味です。
ですから「by her」は「彼女によって」という意味になります。(「by she」ではないことに注意しましょう。)
The computer was used by him.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
The computer /was used/by me.
そのコンピュータは/使われた/私によって
→そのコンピュータは彼によって使われました。
この文には was used という形ができています。
The computer(そのコンピュータは...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞として was が使われています。
is ではなくて was が使われているのは「過去の話」をしているからです。
また、この文には「use(使う)」の過去分詞「used」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「was used」で「使われた」という意味になります。
「by...」で「...によって」という意味です。
ですから「by me」は「私によって」という意味になります。(「by I」ではないことに注意しましょう。)
English is spoken in many countries.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
English/is spoken/in many countries.
英語は /話されます/たくさんの国で
→英語はたくさんの国で話されます。
この文には is spoken という形ができています。
English(英語は...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞として is が使われています。
また、この文には「speak(しゃべる)」の過去分詞「spoken」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「is spoken」で「しゃべられる」という意味になります。
この文には「by...」はありません。
「...によって」という必要がない場合は、省いて良いのです。
This room is cleaned every day.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
This room /is cleaned/every day.
この部屋は/掃除される/毎日
→この部屋は毎日掃除される。
この文には is cleaned という形ができています。
This room(この部屋は...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞として is が使われています。
また、この文には「clean(掃除する)」の過去分詞「cleaned」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「is cleaned」で「掃除される」という意味になります。
この文には「by...」はありません。
「...によって」という必要がない場合は、省いて良いのです。
This room was cleaned yesterday.
この文を詳しく見ると、次のようになっています。
This room /was cleaned/yesterday.
この部屋は/掃除された /昨日
→この部屋は昨日掃除された。
この文には was cleaned という形ができています。
This room(この部屋は...)」は「it(それは...)」と同じ扱いになるのでbe動詞として was が使われています。
isではなくてwasになっているのは「過去の話」しているからです。
また、この文には「clean(掃除する)」の過去分詞「cleaned」が出てきています。
「...される」と言いたい場合、「be動詞+過去分詞」という形を作ります。
ですから「was cleaned」で「掃除された」という意味になります。
つまり「過去の話の受動態の文」を作りたいときには、be動詞を過去形にするのです。
この文には「by...」はありません。
「...によって」という必要がない場合は、省いて良いのです。
それでは練習問題を解くことにしましょう。
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