中学英文法

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現在完了:完了用法

1. (今)...したところです。(現在完了-完了:普通の文)

I have cleaned my room.

私は(今)私の部屋を掃除したところです。


ここでは、「(今)ちょうど...したところです」ということを表す表現を学びます。


次のふたつの文を比べてみてください。

音声を聴くI      cleaned my room.  私は私の部屋を掃除しました。(単なる過去の話)
音声を聴くI have cleaned my room.  私は(今)私の部屋を掃除したところです。(今、完了したという話)

cleanは「掃除する、きれいにする」という意味の動詞ですね。

「clean my room」 で 「私の部屋を掃除する」という意味になるのですよね。

ひとつ目の文は「clean」が「cleaned」になっています。

こういうのは「過去形」と呼ばれている物で、「単なる過去の話」をするときに使う形ですね。

ですからひとつ目の文は「私の部屋を掃除した(単なる過去の話)」ということを伝えています。

ふたつ目の文は「cleaned」が「have cleaned」になっています。

実は、この「cleaned」は「過去形」ではなく「過去分詞」です。(私たちはすでに、「受動態」を学んだ時に、動詞には「過去形」の他に、「過去分詞」というものもあるということを学んでいますね。)

そして、実は「have cleaned」で「(今)掃除したところ」という意味になるのです。

ですから、ふたつ目の文は「(今)私の部屋を掃除したところ(今、完了したという話)」ということを伝えています。


ここまでの説明でわかった人もいるかもしれませんが、実は、「have+過去分詞」という形を作ると、「(今)...したところです」という意味になり、今、完了した話しを伝える表現ができます。

このような表現を「現在完了形の完了用法」といいます。


それではさらに、いくつか「現在完了形の完了用法」の例文を学ぶことにしましょう。


I have just begun my homework.

この文を詳しく見てみると次のようになっています。

I   /have just begun  /my homework.
私は/(今)ちょうど始めた/私の宿題

→私は私の宿題を(今)ちょうど始めたところです。

この文には、「have just begun」という形が現れています。そして、この「begun」は「begin(....を始める)」の(過去形ではなく)過去分詞です。

また、「just」は「ちょうど」という意味の言葉です。

「have just begun」で「(今)ちょうど始めた」という意味になります。


Bob has just finished his lunch.

この文を詳しく見てみると次のようになっています。

Bob  /has just finished/his lunch.
Bobは/(今)ちょうど終えた/彼の昼食

→Bobは彼の昼食を(今)ちょうど終えたところです。

この文には、「has just finished」という形が現れています。そして、この「finished」は「finish(....を終える)」の(過去形ではなく)過去分詞です。

また、「just」は「ちょうど」という意味の言葉です。

「has just finished」で「(今)ちょうど終えた」という意味になります。

ところで、「have just finished」ではなく「has just finished」になっているのは、この文は、「Bob...」の文(つまり、Bobが主語の文)だからです。

「Bob...」は「he...(彼は...)」の扱いをされるので、have ではなく has が使われるのです。


We have already finished our homework.

この文を詳しく見てみると次のようになっています。

 We     /have already finished /our homework.
私たちは/  もうすでに終えた     /私たちの宿題

→私たちは私たちの宿題をもうすでに終えたところです。

この文には、「have already finished」という形が現れています。そして、この「finished」は「finish(....を終える)」の(過去形ではなく)過去分詞です。

また、「already」は「もうすでに、とっくに」という意味の言葉です。

「have already finished」で「もうすでに終えた」という意味になります。


Ken has gone to Hokkaido.

この文を詳しく見てみると次のようになっています。

Kenji  /  has gone     /to Hokkaido.
ケンジは/行ったところです/北海道へ

→ケンジは北海道へ行ったところです。(行ってしまいました。だからもうここにはいません。)

この文には、「has gone」という形が現れています。そして、この「gone」は「go(行く)」の(過去形ではなく)過去分詞です。


justやalreadyという言葉の使い方

just は「ちょうど」という意味の言葉です。

この言葉を使うと「ちょうど...したところです。」というように、「今ちょうど」完了したという感じをはっきり出すことができます。

次のふたつの文を比べてみてください。。

音声を聴くI have      cleaned my room.    私は(今)私の部屋を掃除したところです。
音声を聴くI have just cleaned my room.    私は(今)私の部屋をちょうど掃除したところです。

この2つ目の文を見るとわかるように、just はhave(has)と過去分詞の間に入れます。

already は「もう、すでに、とっくに」という意味の言葉です。

この言葉を使うと「すでに、とっくに...したところです。」というように、「すでに、とっくに」完了したという感じをはっきり出すことができます。

次のふたつの文を比べてみてください。

音声を聴くI have         cleaned my room.    私は私の部屋を掃除したところです。
音声を聴くI have already cleaned my room.    私は私の部屋をすでに掃除したところです。

この2つ目の文を見るとわかるように、already はhave(has)と過去分詞の間に入れます。


補足:現在完了でも、短縮形が良く使われます。

I have cleaned... は I've cleaned...のように短縮されます。

She has cleaned... は She's cleaned...のように短縮されます。


それでは練習問題を解くことにしましょう。

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